税務署のパソコン事情

税務調査
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税務署のパソコン事情

現在、税務調査にくる税務職員が、パソコンを持ってくることは、極めて稀です。署内で使うパソコンは、一人に一台ありますが、このパソコンは、絶対持ち出し出来ません。

調査に持ち出し可能なパソコンは、ありますが、数がありません。情報技術官という職責か機動官または特別調査担当官あたりの職員が使ってます。

普通に調査に来る税務職員は、電卓を使ってます。デジカメ、USBメモリー持ってくるのは、まあましな方でしょう。自分で買ったパソコンを調査に携行することは、禁止されてます。情報漏洩を一番恐れているからです。

調査に携行したデジカメのメモリーも一回毎に完全消去をしております。

調査に携行したUSBメモリーも一回毎に完全消去しております。

これは、かなり厳重に確認をしているので、確認漏れはありえない管理体制です。

USBメモリーは、調査先で調査に有効なファイルを取得するために使用するのですが、暗号化して取得してくる仕組みになってます。

CASIO 電卓

わたしは、昭和48年4月に中央大学商学部会計学科に入学しました。当然簿記を勉強するようになるのです。

そろばんを勉強し直しました。四則演算できるようになりました。いまでも持っていますが、足し算くらいは出来ます。

お金を溜めて CASIO 電卓 を買いました。

数字を表示する盤は、ブルーライトというのか蛍光管みたいな表示盤でした。

この電卓は、落下に致命的なダメージを受けます。

蛍光管が割れやすいのです。

高かった。2万か3万くらいした。

なによりも、電池消耗が早いので、勉強するときは、電源タップで繋いでました。

学生時代に、日商簿記や税理士試験を受験しましたが、真夏の暑い都内の大学で受験しました。

エアコンはありません。

そろばんと電卓両方と電池予備2回分持って行きました。

電池切れ対応と電卓不調の時に備えてです。

SHARP ポケコン

わたしが、シャープのポケコンに出会ったのは、昭和58年くらいだったと思います。

後輩が使っているのを見て、触らせてもらって、感激しました。

池袋のビックカメラが、まだまだ小さいお店だった。

買いました。

8ビットでメモリーも小さくて。

BASICを覚えました。

給与所得計算も一発。

税額計算も一発。

「みなし法人課税」計算も楽チン。

「資産合算課税」計算も楽チン。

ほんとに楽しかった。

エプソン ハンドヘルド HC40

昭和60年くらいだったかな。

BASICで動いた。

4桁液晶表示だった。

特徴的だったのは、キーボードが付け替えできることだった。

プログラムを書くときは、JISキーボード。

動かして業務で使うときは、業務用のキーボード。

JISキーボードアレルギーというか慣れていない人には、業務用キーボードは使えたようだった。

日立 ラップトップB16

16ビットパソコンだった。HDDドライブがあった。調査事績の管理や集中分散システムが署レベルでも使えるようになって、その端末の位置付けだった。

まだ、セキュリティー面の手続きが甘々だったので、かなり自由に検索できた。

オフィスポルという表計算ソフトが動いた。

今でいうエクセルみたいなものです。

誰も使わないから、自分専用みたいにして使っていた。

富士通ノート ビブロ WINDOWS95

税務署は、キャノンのワープロ

キャノワードとか言いました。競馬ゲームみたいなキーボード練習ソフトが付いてました。

国税局は、富士通のオアシスのワープロ

キーボードが仕舞えるタイプでしたね。

そんな事情からか

富士通ノートが署に配備された。

ワープロはオアシス

表計算はロータス1・2・3だった。

この時代は、ワープロ専用機がかなり幅を効かせていた。

シャープの書院というワープロの計算機能を使って帳簿を作っている調査先がいた。

データをCSV出力して、フロッピーでもらって、ロータスに読み込んで調査したりした記憶があります。

オアシスで調査書を作るようになったけど、表計算ソフト使って仕事する人なんていなかった。

富士通ノート 各人配布

職員一人一人に富士通ノートが配布された。平成15年くらいだったかな。嬉しかった。

バリバリ自由に使えた。フローピーから使えるソフトを入れて使っていたし、エクセルファイルを自宅のパソコンで手直しして持ってくるなんてこともしていた。

しかしながら、KSKシステムがWINDOWSに馴染まなかったので、KSKを動かすために日立B32が生きていた。

ついに、KSKがWINDOWS上で動くようになり、B32は使命を終えた。

セキュリティーが厳しくなり、様々に規制が掛かり、管理体制が確立された。

まとめ

わたしは、国税庁の情報処理センターで勤務したことがないので、大型のことは知りません。あくまでも、自分が署で使ってきたPCのことを書きました。

これからも、税務調査にPCを持ってくる可能性ですが、多くはならないでしょうが、減ることはないでしょう。

セキュリティ面での心配がなくなれば、一変することは間違いない。

調査というのは、帳簿の基礎データとは違うデータを如何に収集するか、そのデータを累積したら、結果がどれくらい違うかということに尽きるので、即座にパソコンが必要かというとそうではないという現実もあります。