2020年の確定申告会場
国税庁から今年の確定申告会場が発表されています。今年の特徴は、ここ数年続いてきた行政サービスのあり方の見直しをはっきり目に見える形で国税庁が舵を切ったことことがわかる年になりました。
国税庁のスタンスは、確定申告というお祭りイベントを納税者に接する年一回の貴重な機会と捉えていた過去と惜別し、確定申告するために来署してくれるな!という明確な意思表明です。
インターネットの環境を整え、誰でも電子申告できるシステムを構築したのだから、無料で使えるシステムを使用して、サクッと自主申告してください。
ともうひとつ
戦後シャウプ勧告から始まった青色申告制度に基づく個人事業者の確定申告です。累進課税制度のもとで、いつまで個人事業で申告するんですかというばかりの個人事業者への施策の切れ味です。そう、e-taxを利用しないなら、65万控除させないよと令和2年分から改正です。所得税の中に個人事業なんていらない。全部法人になれ、そういうメッセージです。
累進税率で個人を縛る税制の中で、もうそこそこ事業の見込みがたったら、個人をおさらばして法人成りの世の中です。
法人にしましょう。
令和元年分の確定申告会場のお知らせ
2月17日から3月16日(月曜日)までと国税庁に案内が出ています。
去年まで税務署でやっていたけど、今年からは、違うよっとところがあるから要注意だ。
千代田区と中央区の人は京橋の国税局が会場
文京区は、本郷でも小石川でもなく、区外の東京上野税務署だ。
要するに、歩いて行けるとか自転車で行けるような利便性はない。覚悟を決めて電車を乗り継いで申告会場に向かう。そういうことだ。お手軽ではない、二度三度来るようなヘマをしない準備をして向かう。
会場では
迎えてくれるのは、税務職員ではなく、このために雇われた非常勤職員だ。昨日まで税法なんて知らない世界で生きてきたのに、PC操作補助という業務につられて応募してきた方たちです。税務署が採用した非常勤のところもあるし、派遣会社からのところもある。いづれにしても、署の職員がみっちりと研修をして配置する。温かい目で見てください。
今年の重要課題は
なんと言っても、消費税対応だろう。意識高い系がいまだに個人事業でいるはずはなく、意識高くない系が取り残されたように残っている現状だ。記帳が9月までのと10月以降と分けて集計してきてくれる事業者が一体どのくらいいるのだろう。
決算書作成コーナーでのやりとりが今までより時間がかかること必須だ。おまけに2月17日オープンだ。こんな混み始めてから2回も3回も行く時間なんてない。
思いのほか高い消費税に茫然となる
少し落ちみがあったけどなんとか前年維持で決算できそうだと申告に来た。消費税の計算結果を見てその金額に茫然となる。そんな光景が想像できる。前年維持の売上では、消費税の支払いには驚くだろう。ここに来て初めて10%の消費税の重さを知る。世の中では、キャッシュレスとか言ってるけど、全部俺たちが払うんだけどと。零細課税事業者であればあるほど身に税の重さを感じる仕組みだ。
まとめ
さあ、どうしましょう。
来年も個人事業者で消費税を払いますか?
重い腰を上げてください。
法人にしましょう。